第13回公演 烈々宙王 (れつれつちゅうおう)


4月16日(水)〜4月20日(日) こまばアゴラ劇場 

舞台写真



飛べ、じゅうたん! 光れ、壷!
山から立ち上るは、のろしか、
はたまたコウモリの大群か。

「キクガシラを捜せ、なんとしても」
「は。しかし奴は一体どこに?」
「らくだのコブの中やも、
ブーゲンビリアのつぼみの中やもしれん・・・ぬぬう」
「国王様、お気を確かに、はっ、こ、これは!」

目もくらむ出し物芸、ついに西アジアに進出。
皆様にの想像力を拝借して、
サソリから城まで身一つで!

観るべし、体感すべし!


    
作 演出 吉村やよひ
出し物師 吉村やよひ/細川量代/鍵原真澄/神宮陽子/荒川より子/ 加藤弘子/渋谷幸枝/石川聖子/山田敬子
照  明 三谷洋平
音  響 寺沢信
舞台監督 三宅通貴
殺  陣 ひげ太夫
宣伝美術 渡辺佳代




写真をクリックすると大きな画像になります。(順番は物語の流と必ずしも一致していません)

これからお見せいたしまするは、目も眩む出し物芸! 烈々宙王!     
姉と一緒に砂漠を旅する羊飼いの少年・小羅。
毎年「国王への
いけにえ」として羊を召し上げられ、姉の夫は出て行ったきり行方不明。
おまけに、争いごとにまきこまれ、姉とも離れ離れに。
 
「烈々宙王」として恐れられ、命を狙われる爆嵐。小羅を姉のところに戻そうと、単身、都に向かうが‥。  
城では若き国王が、「烈々宙王」の気配に苛立っている。  
天井にはりついて、城の様子をうかがう爆嵐。  
危いところで逃げのびる。
 
爆嵐を倒しにやってきたという怪しい男・キクガシラ。  
港で人を集める少年。壺から様々なものを出しては、人々をだましている。
   
何か聞こえる。  
キクガシラの策略。刑場に運ばれていく爆嵐。   
自分を救ってくれたのは美しい女性だったと言い張る爆嵐。手がかりは彼女が残したスカーフの切れ端のみ。  
老師の前で引き合わされる、爆嵐と若き国王。
今後進むべき道を授けられる。
「この国を守りたいのなら『邪の神』を静めろ!道々、共に学べ」
 
臣下のハイダラに裏切られ、城へ戻れなくなってしまった国王。もう帰るところはない。
 
山を登り、切り立った崖を進み、「邪の神」を探す。   
アングル転換。

崖の上からはキクガシラが‥‥


 
「邪の神」、大きな繭を作る。  
「宙王!出てこい!
ヒーローぶるんじゃない!」コウモリをつかんで叫ぶハイダラ。
 
「爆嵐、道場で学んだ事を思い出せ!」  
「キクガシラの体内から余分な生命を引っ張り出すぞ」   
「兄さんだ!」

「王宮に入り込み、偉くなって、7年かけてついに羊の『いけにえ』」をやめさせたぞ!」

「自分ひとりでなんでも背負い込みすぎだよ、兄さん。姉さんが待ってるよ」

 
二枚のスカーフの模様がつながった。  
「あの山の名前は何にする?」
「みんなが呼びたいように呼べばいいさ。天からもらったこの時間。笑顔であの山を登ろうぞ!」

  
本日は、「烈々宙王」にお越しいただきまして、まことにありがとうございました。
一同心より御礼申し上げたてまつりまする。
チョン・チョン・チョン・チョンチョンチョン‥‥‥

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